第２回懇談会開催

　去る３月１６日に、第２回懇談会を開催しました。

　今回の話題提供者は獨協大学外国語学部ドイツ語学科教授・大学院外国語学研究科前委員長の黒田多美子氏でした。氏は、ドイツの教育制度を紹介し、大学進学コース・専門技術者コース・一般労働者コースとでも分けられる進路を子どもたちは十歳で選択しなければならないという問題点を指摘し、それぞれの進路間の移動の可能性・進学率と修了率などを紹介するとともに、教科書の検定などは行われず、選択は自由であり、教科書の内容を覚えさせることより、問題を提起することに主眼の置かれている教科書で子どもたちが自分のアタマで考え、議論し合う教育が行われている現状の中で、ドイツ人の歴史認識は、政権交代により若干の揺れはあるものの、大勢としてはヒトラー・ナチスに導かれて犯した過去の国家犯罪を反省し、個人的な補償も行っている点で日本とは対照的であると述べ、日本国憲法と教育の危機を訴えました。

　ひきつづき、参加者から日本の歴史教育と教科書検定の問題、特に「新しい教科書をつくる会」の歴史教科書とこれを採用した東京都知事・教育委員会の反動性などの問題についての議論が行われました。

第３回懇談会のお知らせ

日時：２００７年４月２０日（金）１９時より

場所：獨協大学中央棟第４会議室

話題提供者：獨協大学法科大学院特任教授・獨協法律事務所長　柳重雄氏

　　　　　　　　（「国民投票法案」をめぐり）

参加費：１０００円

（軽食を用意いたしますので、出席予定をあらかじめお知らせください。）

獨協学園教職員・学生の皆さんへのよびかけ

　安倍晋三首相は、本年１月４日の「年頭記者会見」で、憲法改定を参議院選挙の争点にしたいと述べ、いよいよ本格的に憲法改定へのとりくみを強化する意向を示しました。１月９日には、自衛隊の海外活動を本来任務に加えるため、防衛庁の「防衛省」への格上げを断行しました。

　このような安倍内閣の姿勢は、第二次世界大戦前の軍国主義的日本の再生という本来のねらいを端的に表すものであり、わたしたちはあらゆる方面で、憲法の規定する国民主権・平和主義を守り、新教育基本法の規定する教育の国家統制を具体化する法案に反対する活動をおこなっていきます。

　与党は、民意を少しも反映しない改憲手続き法案「国民投票法案」を今国会の会期中に成立させようと躍起になっています。

　多くの学園教職員・学生の方々が本会に結集するよう、あらためてよびかけます。

カンパのお願い

　本会は結成間もなく、会員もまだ少数のため、運営費が捻出できず、ニュースの発行等は各自の出費でまかなっています。会の運営が軌道に乗るよう資金面でのご協力をお願いしたい次第です。皆様方のご理解・ご支援の程お願い申し上げます。

　カンパは、世話人（［獨協学園中・高等学校］北原武道・長谷川淳子・［獨協埼玉中・高等学校］古田辰也・矢口純夫・［獨協大学］新井孝重・石井純司・右崎正博（代表）・黒田多美子・佐藤勘治・佐藤唯行・柴田平三郎・下川　浩（代表）・辻野五十二（新）・土門　香（新）・中尾美津子・名和鐵郎・本田浩邦・湯田雅夫）または事務局員（朝倉将彦・平松美保(新)・福島　薫）を通じてお寄せください。

暫定連絡先：〒340-0042　草加市学園町１−１　獨協大学下川研究室

　　　　　　　　　　　　　　　　　　TEL&FAX：048-943-3117　E-mail: yshimo@dokkyo.ac.jp